文部科学省科学技術人材育成費補助事業ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(特色型)(平成27年度~令和2年度)富山大学 事業報告書
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1. プログラムの概要■ 機関名 : 国立大学法人 富山大学■ 総括責任者名(役職) : 平成27年度~平成30年度 遠藤 俊郎 (学長)            平成31年度~令和2年度 齋藤 滋 (学長)■ 実施期間 : 6年間■ 目標・行動計画の設定 国際型女性研究者育成プログラムを本申請事業で導入することにより、研究面でも男女共同参画の面でも、グローバルな視野と卓越した実力を有する国際型女性研究者が漸増し、上位職への登用機会が高まることを目指す。さらに、女性研究者たちが、若い世代に波及効果を与えることで、次世代女性研究者の層と質が充実する「すそ野拡大の仕組み」を構築する。令和2年度には、本学の女性教員比率25%、女性教授比率15%、また管理職である執行部役員および部局長の女性比率を15%以上にし、以降も安定的に上昇することを目指す。  富山大学は第3期中期目標として「男女共同参画の一層の充実を図る」を掲げ、具体的な実施計画の中に、これら女性教員の数値目標や、男女共同参画に関する海外・他大学との交流等、本申請事業が定める目標を達成目標として挙げている。■ 取組の概要 (3つのプロジェクトと目標)意識を変える : 男女共同参画の先進的学術機関である海外の提携大学へ、女性研究者が短期留学することを推進する。学術的刺激や男女共同参画についての意識を深めた国際型女性研究者は、帰学後、部局縦断・横断ミーティング等においてメンターやコーディネーターとなり、経験を次世代に伝え、挑戦意欲の循環や周囲の人々にも相乗的に意識の変革を生み出す。 組織を変える:優秀な女性研究者の上位職への登用が公正になされるための多様な視点での人事裁定を担保するよう、各部局の人事選考委員会に男女各1名の外部委員(他学部、他大学)が参加する。さらには公募人事において選考書類上同等であれば「女性優先」の採用人事、また「女性限定公募」 の可能性についても推し進める。環境を変える : 病児・病後児保育、ベビーシッター・プーリング、研究サポーターの拡充、介護コンシェルジュ配置など研究環境を充実させる。  以上の取り組みにより、国際的視野を持ち高い実力を有する女性研究者が増加し循環的に人材育成がなされるシステムが構築されることで上位職への女性の登用機会が高まり大学が活性化する。8

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