文部科学省科学技術人材育成費補助事業ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(特色型)(平成27年度~令和2年度)富山大学 事業報告書
15/100

   ③ 目標 : 女子大学院生がオーガナイズする部局横断研究集会の実施     女性研究者の研究力を高めるためには、分野の枠を超えて優れた研究を取り入れる柔軟な発     想と広い視野が不可欠である。また責任をもって何かを成し遂げた成功体験はリーダーシップ     の醸成を促進する。これらの能力を次世代女性研究者となる女子大学院生が身につけること     を狙い、部局横断研究集会を開催する。     達成度 : 女子大学院生が中心となり、女性教員のアドバイスのもと、大学での研究活動や     研究者のキャリア形成について発表する部局横断シンポジウム「富大☆ハッピー・キャリア・     ミーティング」を平成29年度に実施した。それ以降も毎年、学内外から女性講師を招き、継続     的な裾野拡大の活動として学内に浸透している。平成30年度以降は、オーガナイザーとなる     女子大学院生を学内公募し、学長任命による理系女子大学院生チーム「スマート・ポリネー     ター」が活動主体となっている。 (2) プロジェクト2 : 組織を変える   ④ 目標:人事選考委員会への男女外部委員の参加    達成度 : 平成27年10月に、人事選考委員会への男女外部委員の参加に対する予算を学     長のリーダーシップのもと計上し全学向けに周知した。このことを契機に人事の公平性を担保     するためのオブザーバー参加を定めた部局も増えた。   ⑤ 目標 : 女性研究者リーダーシップ育成助成金の支給    達成度 : 学長裁量経費による公募・審査制の研究費助成制度として女性研究者に限定し     た研究費を支給した。このうち国際シンポジウム企画開催助成は延べ14名(15回)、短期留     学支援は延べ18名、スタートアップ研究費支援は16名、成果公開費助成は7名を支援した。   ⑥ 目標 : 本事業を全学的に推進するための男女共同参画の体制強化    達成度 : 平成28年度には、男女共同参画推進委員会委員を18人から25人に増員し、平成     29年度からは担当理事を配置するとともに、外部評価委員会を新たに設置し、本事業の推進     体制を強化した。また令和2年4月1日からは「男女共同参画推進室」を「ダイバーシティ推進セ     ンター」として改組し、担当理事はもとより各部局長をメンバーとしたダイバーシティ推進委員会     を設置してより一層の機能強化を図った。このことにより第3期中期計画(平成28年度~令     和3年度)における女性教員等の数値目標を明記し、全学で取組む体制を整えた。11Ⅰ 国際型女性研究者育成プログラムⅡ 3つのプロジェクトⅢ 取組みの成果と今後の課題Ⅵ 資 料国立大学法人富山大学 事業報告書(平成27年度~令和2年度)ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(特色型)

元のページ  ../index.html#15

このブックを見る