文部科学省科学技術人材育成費補助事業ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(特色型)(平成27年度~令和2年度)富山大学 事業報告書
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3. 短期留学支援 国際型女性研究者育成プログラムの一環として、学長裁量経費により「女性研究者の短期留学助成金」を学内公募した。 平成27年度から令和元年度(令和2年度は新型コロナウイルスの影響で募集中止)まで、延べ18名の女性研究者が海外の先進的学術機関等(計10ヶ国)へ短期留学し、1件当たり上限30~55万円の資金援助を行った。留学期間については長期間家庭を不在にすることが難しい女性研究者のニーズを十分に把握し、概ね1~3ヶ月を想定していたが、最短2週間から最長1年間までと、期間の変更にも柔軟に対応した。この結果、留学への心理的ハードルを下げる効果があり、毎年度多くの応募があり、女性研究者の挑戦意欲を大いに引き出すことができた。 本助成金に採択された女性研究者は研究員、助手から准教授など若手を中心とし、うち2名は再び留学先機関への長期留学へとチャンスをつなげた。また、短期留学後、国際共同研究の継続や、連携強化など、短期間の留学であっても確かな手応えを得た研究者もあり本支援策の効果と考えられる。さらに短期留学採択者のうち、5名(教授への昇任1名、准教授へ1名、講師へ1名、助教へ1名、特命助教から助教へ1名)が、帰国後数年の内に昇任した。「女性研究者の短期留学レポート in 富山大学」より24

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