富山大学 第3回介護セミナー 開催

講師:松﨑実穂氏(国際基督教大学ジェンダー研究センター/研究所助手)
パネリスト:武田卓也氏(大阪人間科学大学准教授・介護福祉士)
日時:平成28年7月26日(火)15:00~16:30
場所:富山大学 五福キャンパス 学生会館2階 多目的利用室
対象:本学教職員、学生、一般

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若年介護者への社会的支援のあり方をテーマに第3回介護セミナーが開催されました。第一部の基調講演では、講師の松﨑実穂さんから「若者の人生における仕事と介護」をテーマに、19歳という若さで介護を担われたご経験から、若年ケアラーとしての悩みや家族介護の問題点、そして、介護経験が人生の選択に与えてきた影響について、大変解りやすいご説明をいただきました。
第二部の座談会では、パネリストに武田卓也さんをお迎えしました。武田さんも23歳から37歳まで介護を経験されており、同世代とのライフスタイルの違いによる苦悩や若年での介護が人生に与える影響についてお話いただきました。
今回のセミナーを通して、介護者だけが介護問題を抱え込むべきではないこと、社会のサービスを積極的に利用していくことで終わりの見えない介護を担い続けることが可能となっていくこと等について、2人の若年介護経験者から示唆に富むお話があり、参加者全員が深い感銘を受けました。講演、座談会後は、「普段考えないことを考えるきっかけとなった」という感想や、突然始まった介護によって生活が一変し、多くの壁にぶつかりながらも、それでも必死に人生を歩み続ける在り方について参加者に共感の輪が広がりました。