5/12第一回のびのびシネマを開催

開催日時:2023年5月12日(金) 12:30-14:00
会場:富山大学五福キャンパス 人文学部棟3階 第6講義室
参加者:14名

 令和5年度第1回目の「のびのびシネマ」を、本学人文学部 須永 修枝先生の主催(当センター共催)で開催しました。これは、SDGsをテーマとした映画の鑑賞及び意見交換会を行うことで、現代社会が抱える問題をわがこととして捉え、多様な意見に触れながら自らの考えを深化させることを目的としたものです。
今回の上映作品は「サティシュの学校-みんな、特別なアーティスト」です。教育-Educationの語源は、引き出すという意味を持つラテン語の「エデュカーレ」であり、本来の教育とは、知識を詰め込むことではなく、一人一人が本来備えている「種」を引き出して咲かせることであるとサティシュは言っています。そのために彼が設立したシューマッハ・カレッジでは、自然に富んだ場で五感や自分の手を使う作業を通じ、個と全体の関係性を見出していきます。まずは自らが平和に生きること、そして全ての人が自分の生きるローカルな場所を大切にすることで地球全体が平和になるという気付きを、自発的に見出す仕掛けが溢れる学校です。
鑑賞後には30分程度の意見交換会が行われ、参加者が活発に映画の感想や考察を述べました。映画を通してサティシュの思想が対話型で紹介される中、現代日本やグローバル化した世界の現状を再考する機会となっただけでなく、個々の生き方においてのヒントがその明解な語り口からもたらされ、今後の仕事や生活にも落とし込めるといった意見がありました。
映画を通して何を感じるかはそれぞれによって違いますが、多様な意見が飛び交い、それらが紡ぎあうことでこそ色とりどりな社会が形成されるのだと、ダイバーシティの持つ力を再確認できたイベントとなりました。須永先生、参加者の皆様、ありがとうございました。