6/23 第2回のびのびシネマを開催

開催日時:2023年6月23日(金) 12:30-14:10
会場:富山大学五福キャンパス 人文学部棟3階 第6講義室
参加者:8名

 令和5年度第2回目の「のびのびシネマ」を、本学人文学部 須永 修枝先生の主催(当センター共催)で開催しました。これは、SDGsをテーマとした映画の鑑賞及び意見交換会を行うことで、現代社会が抱える問題をわがこととして捉え、多様な意見に触れながら自らの考えを深化させることを目的としたものです。
今回の上映作品は「難民キャンプで暮らしてみたら」です。アメリカ人青年2名が、ヨルダンのザータリ難民キャンプで1ケ月間、シリア難民と生活を共にする中、平和を求めて懸命に生きる難民の心の裏側に触れ、人間の尊厳とは何かを見出す様が描かれています。「隣人を敬う」気持ちは、難民キャンプだけでなくどの社会においても重要であること、そのために真に必要なことは何か、考えさせてくれる映画でした。
須永先生のファシリテートのもと、鑑賞後に約20分間の意見交換会が行われ、参加者が活発に映画の感想や考察を述べました。中には、「難民」というカテゴリーで括ってしまうと、一人一人が異なるバックグラウンドを持っていることが隠れてしまうため、それぞれに寄り添った支援を心がけることが「隣人を敬う」ことではないかという意見や、経済的だけでなく心理的支援の重要性を改めて理解できたという意見がありました。また、難民キャンプでの生活を通して女性のエンパワーメントが成功したという紹介が映画内であったことから、彼女たちがいつかシリアに帰国できた際にも、そのような面を本国での再建の際に持ち込めたら良いという考察もありました。
普段触れる機会の少ないテーマにふれ、自身のチャンネルを増やすことは、ダイバーシティ受容の第一歩と考えます。本学の皆様が、広い世界に触れ、豊かな多様性受容の心を醸成されますように。そのための貴重な機会をご提供いただきましたこと、須永先生に感謝申し上げます。参加者の皆様、お忙しい中、ご参加いただきまして誠にありがとうございました。


会場の様子



本作品の内容に含まれているSDGsの項目
1:貧困をなくそう
10:人や国の不平等をなくそう
16:平和と公正をすべての人に
17:パートナーシップで目標を達成しよう