富山市サテライト講座を開催しました

日 時:2023年12月18日(月) 10:30-12:00
会 場:富山大学五福キャンパス 共通教育棟 2階C棟C2(講師オンライン登壇)
参加者:117名

豊かで活力に満ちた男女共同参画社会の実現に向け、「女性活躍推進と働き方改革」が求められる中、将来のキャリア・デザインについて学ぶため、大学生を対象とした意識啓発講座(富山市が実施する令和5年度男女共同参画サテライト講座)を本学人文学部 佐藤裕 教授のジェンダー授業の一環として実施しました。
本講座では、一般財団法人女性労働協会 認定講師の坂本 眞理子氏から「キャリア・デザイン」と題して、働く女性を取り巻く現状やワーク・ライフ・バランス、これからのキャリア・デザイン構築方法などについて講演いただきました。
女性を取り巻く現状への対策としては、(1)女性の現状と施策のミスマッチの解消、(2)職階ごとの研修を充実させる、(3)ロールモデルの提示、(4)女性特有の健康課題へ支援、(5)女性活躍に関する意識改革が必要であることを強調されました。また、先行き不透明で困難なVUCA(Volatility=変動制、Uncertainty=不確実性、Complexity=複雑性、Ambiguity=曖昧性)の時代にあって、自分らしい生き方を送るためには、人生をデザインしていく必要があり、自分が本当にしたいこと(ニーズや目的)を見極めることが大切であると学生に向けてメッセージを送られました。
≪学生(参加者)からの声≫ (抜粋)
●職場環境における女性の待遇などの問題は一見男性にとっては関係のない話のように思えるが、男性も女性を気遣って働きやすい環境を作っていかなければいけないという点では大いに関係のある話だと思った。また、男性の労働環境も国際的にみれば良いとは言えないということから、男女の差をなくしていくことと同じくらいに、社会全体で労働環境を改善していく必要性を感じた。
●女性の働き方は、社会や時代の変化に伴って大きく変化してきたが、習慣として男性は外で働き、女性は家庭を守るという役割分担がまだ定着しており、男女平等が完全に実現しているとは言えない現状があると思った。また、女性が優遇されることで男性が不利益を被るなどの新たな課題も生まれるため、誰もが働きやすい環境を整えるにはまだ多くの課題が残っていると感じた。自分らしい生き方のためには、一つの手段に囚われることなく、本来の自分の目的を見つめ直すことが必要であると感じた。
●手段と目的を履き違えていないか自分に問いかけ続けるという言葉が印象に残った。また、採用する際に女性の枠を設けているという話があったが、採用される個人の能力が、たまたま性別で偏っていることも考えられるので、そこの塩梅が難しいと思った。
●最近になって働き方が様々に変化を遂げていて、女性も働きやすくなったのだと感じる。自分はまだ就きたい職業、やりたいことが見つかっていないが、今日の講義を聞いて色んな職業を調べたり、色んな経験を積んでみたりするなど、どんどん行動していきたいと思えた。諦めるのも選択の1つという言葉が非常に印象に残ったので、1つにこだわるのではなく柔軟に行動していこうと思った。


講義の様子 1

講義の様子 2